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弁護士の仕事について

皆さんは,弁護士がどのように仕事をしているとお考えでしょうか。所長弁護士木下より,弁護士の仕事をご説明します。

弁護士はいつも調査している?

弁護士のドラマで扱われるのは,主に刑事事件,ときどき少年事件,離婚事件ですが,ドラマで出てくる刑事事件・少年事件の弁護士の仕事は,実態と大きく異なっています。ドラマで扱われるのは殺人事件です(被害者が「この人が犯人です」と言っては,ドラマになりません)が,実際の刑事事件は殺人事件以外が多く,殺人事件もたまに冤罪があるとはいえ,ほとんどの事件において警察・検察の見立ては当たっていて,真犯人が別にいるという完全無罪を主張するような事件はかなり少ないのです。いろいろな事件を並行して取り扱っている弁護士は,温泉旅行をしながら証拠探しができるほどの時間もありません。しかし,私も母が見ていたテレビドラマの弁護士を見て,弁護士に憧れたわけですが……。調査専門に職員を使うことも危険ですし,弁護士の調査能力は国家としての捜査機関には及ばないのが現実です。

弁護士に最も大切な能力は何?

最近では,「リーガルハイ」で「弁論」する弁護士の「言葉」に私も感動しました。感情のこもった言葉で,法廷で傍聴している市民に訴える様子は,弁護士の私が見ても「かっこいい」と思いました。特に「裁判に民主主義を持ち込んだら司法は終わりだ」という場面は,大勢の意見で決めていくという「民主主義」とは一線を画して,「なんであんな悪いやつの弁護をするの?」と多くの一般市民に非難されても,「ただ一人の人権を守る」ために孤高に戦う弁護士,法曹関係者であれば,「うんうん」と頷いて,聞いていたと思います。これぞ,まさに弁護士のあるべき姿!と思います。
しかし,実際には,刑事事件の「裁判員裁判」という一般市民の方に判断してもらう場面を除いて,ほとんどこのようなことは行われません。そのため,これまで弁護士は「弁論技術」というものは,あまり必要とされていませんでしたし,現在でも,民事事件では必要と感じません(今,裁判員裁判では必要とされてきているので,弁護士会では裁判員裁判を担当する弁護士向けに,訓練をしています)。
民事事件の通常裁判期日には既に裁判所に提出している書面を「陳述します」とひとこと言うだけで,5分程度で終わることも多いものです。
弁護士は,法廷で流暢に,説得的に,ときに迫力を持って話をするイメージからか,話がうまい弁護士,声が大きい弁護士,迫力のある弁護士を選ぶ方も多く,女性でかわいらしく見える私(笑)は,不安になられることもあります。しかし,このような事情ですから,民事裁判手続きにおいては,今のところ,この能力は必要ありませんので,ご安心下さいね。
民事裁判は,文書を裁判所に提出することで,法的素養を十分に有する,玄人である裁判官を説得する手続きですから,弁護士にとって大切な能力は,「文章」で論理的に説明する能力となります。つまり,「話し方」よりも「文章の書き方」が大切になります。私は,文章を書くのが好きです。小さい頃,作文,読書感想文を書く能力を認められて,弁護士をめざしたこともあって,それなりに文章は上手いのではないかな,と勝手に思いこみました(笑)。有り難いことに,周りの方々や,他の弁護士からも文章の書き方を誉めてもらえて,励みになっております。
次に必要な能力は,「尋問の技術力」です。普段の民事裁判期日は,書面のやりとりをするだけですが,裁判所で,証人や本人の話を聞く「尋問期日」というものがあります。このときには,特に相手方に有利な発言をする本人,証人への反対尋問の仕方が重要となります。どの弁護士が,「尋問」が上手かは判断が難しいところです。私は…?ですが,ご依頼者の友人が私の反対尋問を聞きに来て下さって,「先生,できる弁護士だね。」と言ってもらえたのが励みになっています。反対尋問がうまくいったときは,本当に快感を感じます。
もっとも,最近は,文章では伝わりにくい部分について,話す言葉で補うことが裁判官相手であっても,分かりやすい,と感じることがあります。裁判官は論理的,理性的ではありますが,機械ではなく,人間である以上,「感情」に動かされる部分もあるためです。そのため,セミナー講師という実践で鍛えた「伝わる」話し方で,補うようにしています。もっとも,裁判官に対して話をするので,「大きな声」「迫力」は必要なく,論理的で有りながら「公平さ」「公正さ」「正義」という裁判官が最も大切にしている「価値観」に響いて揺り動かす,感情,熱意の伝わる話し方であれば十分だと思います。
弁護士は,最後は「法廷で裁判官に解決してもらう」ということが他の士業と異なって,求められている「役割」ですので,以上のような裁判官を説得する「文章力」「尋問技術力」が必要不可欠だと思いますが,訴訟外での交渉,調停などで解決するためには,相手方や調停委員を説得する「話し方」を身につけるとよりよいと思います。この場合であっても,何でも「大きな声」で「迫力」を持って話せばいいのではなく,相手方のタイプは千差万別ですから,相手方がどんな方かを冷静に見抜いて,どんな言葉かけをしたら,響きそうなのか,それに応じた話し方を柔軟に変えられる能力が必要だと思います。

刑事専門,民事専門があるの?

私は,現在,原則として刑事事件はやっておりません(田中弁護士はやっております)。
多くの弁護士は,刑事事件よりも民事事件に圧倒的に多くの時間を費やしています。
「専門」という表現を使うことは,弁護士会としては誤解を生じ,不適切として,避けていますが,主に刑事事件を取り扱っている事務所,弁護士もあります。

普段はどんなことをしているの?

事業をしている方(個人事業主,法人含む)向けの業務

訴訟に至らないトラブルや契約書についてご相談をいただけば,お話を伺って法的観点からトラブルへの対応方法,契約書の訂正ポイントなどをアドバイスします。
訴訟の事案であれば,証拠を探すお手伝いをする,証拠を吟味し法令・判例を分析して依頼者に有利な方向に主張を組み立てる,相手の主張を覆す証拠を探す,相手の主張に隠れている不自然な点・不合理な点を見つけ出して指摘する,という作業をすることになります。

事業をしていない方向けの業務

離婚,交通事故,相続,不動産問題など,今悩んでいる問題について,お話を伺って,今後の見通しや,まず何から始めたらよいのかなどのアドバイスをします。
調停,交渉では,書面を作成して提出し,弁護士が代わりに相手方に話をしたり,調停に同席して,調停委員に話をします。
訴訟の場合,事業をしている方と同じように,証拠を探し,法令,判例分析,主張の組み立てをしますが,事業に関わらない問題の場合,感情部分の衝突が大きな意味を占めていることが多いので,特に,今後の人生をどうしたいか,感情的に大切な点は何か,を重視して,打合せをしながら,裁判手続きを進めていきます。

地味な準備作業に時間を費やす

そのため,訴訟の事案であっても,裁判所にいる時間よりも,依頼者の方との相談・打合せの時間の方が長く,打合せの時間よりも,証拠を分析したり,文書をまとめたりする時間が長くなります。裁判官を説得するために,証拠を取捨選択し,主張も必要なことだけを書いて説得力のあるものにまとめることが必要となります。最終的にできあがった文書が1000字程度のものでも,構想と推敲に何十時間もかかっていることがあります。また,証人尋問も,特に相手側の証人に対しては,法廷で質問する時間の何倍・何十倍もの時間をかけて準備をすることになります(検討を重ねて,結局,質問項目から外すという選択をすることもあります)。これらはドラマではあまり触れられることのない地味な作業になりますが,弁護士の仕事時間の多くを占める作業となります。そういう作業も好き,ということが弁護士には必要な要素だと思います。

その他の業務

このような通常業務の他に,弁護士は,行政機関や会社・NPO法人の委員・役員をしていればその委員・役員としての業務に時間を費やしていますし,公益活動のための会議,法律や制度についての研修にも時間を費やしています。養育費や会社経営に関する研修講師,セミナー講師もしています。
裁判所から選任され,「破産管財人」や「相続財産管理人」「不在者財産管理人」「成年後見人」「特別代理人」「清算人」などになることもあります。破産管財人は,売掛金の請求をし,在庫商品・自動車・不動産を売り,ゴミを処分し,賃借している建物を明け渡すといった,会社をたたむ雑多な作業をすることになります。成年後見人としては,障がい年金の申請,国民健康保険の更新手続き,施設との契約の更新などの業務もします。
いろいろなことをしているので,弁護士の仕事を簡単に説明することはできないのですが,少なくとも,ドラマのイメージとだいぶ異なることはおわかりいただけると思います。

弁護士は話合いに立ち会ってくれるの?

離婚の話合いをするので,その場に立ち会って欲しい,と言われることがありますが,当事務所では,原則として承っておりません。
なぜかというと,弁護士の能力は主として「文章力」にあり,調停,裁判など「法的な」手続きを利用するからこそ,その能力を最大限に活かせるからです。
「弁護士がいれば,感情的にならずに話ができそうだから」「言った,言わないということがないように,証人として出席して欲しい」と言われることもあります。しかし,申し訳ありませんが,一般的な弁護士には感情的になった当事者を落ち着かせるためのスキルはありません。また,弁護士は,公平な第三者ではなく,どちらかの「代理人」として関わることになるので,「証人」として,適切ではありません。会話を証拠として残すには,他の適切な方法があります。
また,代わりに相手方のところを訪れ,面談して交渉する,ということも原則として行っていません。
話合いにおいて,相手方の住所地に赴いたり,相手方の支配が及ぶ場所に弁護士が訪れることは,相手方主導の場所での話合いを強いられるのみで,こちらに有利な話合いを進められません。弁護士としては,基本的に避けるべき交渉方法です。一方的に話をし,一切話を聞かない相手には無駄なことも多く,腕力でかなわない相手には身体的な危険も伴います。
もっとも,こちらから訪れて,謝罪をしなければならないような場合,お願いをしなければならないような場合,顧問先企業が話をする際に立ち会う場合など,弁護士が訪問すべきと判断する場合には,相手方のところへ訪問したり,話合いに立ち会うこともあります。
交渉の場合,基本としては,最初にこちらの意向を示した文章を発送し,必要があれば電話での交渉をします。その際,必要性があれば,当事務所,公の施設を利用して話合いをするという手順になります。

弁護士のやりがいは?

そういうわけで,実際にやっていることは思い描いていた弁護士像とはかなり異なっていたのですが,私は今の仕事がとても好きです。法治国家である日本では,争い事は最終的に裁判所で決着をつけることになります。腕力で戦ってもとてもかないそうにない相手方であっても,声の大きさではとてもかなわない相手であっても,裁判では,ちゃんと主張を構成し,裁判所(裁判官)を納得させることができれば,勝つことができるのです。そう,非力な女性であっても,守られる…そのための努力をして,裁判所に認めてもらえたとき,とても嬉しく思います。また,それにより,自分の依頼者に喜んでもらえると,とても仕事のやりがいを感じます。
もっとも,自分が40歳を過ぎ,人生の時間は限られており,全て「裁判」で解決することがベストでは無いと強く感じるようになりました。裁判に至る前に解決することの重要性を感じているので,裁判にならずに,前向きに決断していくために,一番良い選択のサポートができた,依頼者の方があかるく一歩を踏み出せた,と感じられるとき,弁護士として(というよりも一人の人間として),大きなやりがいを感じます。
やはり,地味な仕事でしょうか?しかし,弁護士にならなければ出会えなかった人,なれなかった公的委員など,多くの財産を得られます。振り返ってみると,もし,私が弁護士でない「ただの小娘」であったならば,決して会ってくれなかっただろう人,選ばれなかっであろう役割だと感じます。これらは,今の自分の役割,生きる意味を与えてくれ,弁護士になって良かったと実感させてくれます。また,弁護士で無ければ,聞くこともなかったであろう,人間のお金に対する感情部分,愛情に関する部分,人間関係に関する部分など,複雑,繊細,どろどろした人間の本性を感じさせる話をきき,人間とは何か,深く考える体験を得られました。弁護士として関わらなければ,得られなかったであろう貴重な体験をすることができ,一度に沢山の人生を体験させていただいたような,「深く」て「豊か」な人生をいただけていると感じます。
これからも多くの出会い,体験を大切に,一つ一つ地味な努力を続けていきたいと思います。

岐阜県東濃(多治見市,土岐市,瑞浪市,恵那市,中津川市)・中濃(可児市,美濃加茂市,加茂郡,御嵩町)地域で,弁護士をお探しなら,多治見ききょう法律事務所(弁護士木下貴子,弁護士田中敦)にお任せください。

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女性弁護士

弁護士の資格は明治時代から存在しますが,昭和11年まで女性は弁護士になれませんでした。
国内では昭和15年に最初の女性弁護士が誕生しています。岐阜県で最初に女性が弁護士登録をしたのは昭和34年,そして,私は,岐阜県で8番目の女性弁護士になるようです。

私が弁護士登録をした平成12年には,岐阜県の女性弁護士数は私を含めて6人で,非常に少ないと思ったものです。岐阜県の女性弁護士で,私の前が3年前,私の後が3年後というような増加ペースで,増え方も遅い時代でした。
現在は,岐阜県に私を含めて34人の女性弁護士がいます(平成27年9月18日現在)。

岐阜県の女性弁護士数は最近10年で3倍以上になっています。私が弁護士登録をしたときには,東濃,中濃地区を合わせても女性弁護士は私(多治見市)の他,土岐市に1人いるだけで,可児市,美濃加茂市には女性弁護士はいませんでした。今では岐阜県でも各地に女性弁護士が分布するようになってきたといえます。

(弁護士 木下貴子)

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  • 弁護士 田中敦 
  • (岐阜県弁護士会所属)

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