「離婚訴訟を弁護士に頼まず,自分でできますか?」というご質問を受けることがあります。
「できますが……やめておいた方がいいですよ。」とお答えしています。
訴訟(裁判)になったら,必ず弁護士をつけなければいけない,と思われている方も多いですが,実はそうではありません。
しかし,やはり訴訟(裁判)になったら,弁護士をつけるべきです。
ここで,誤解しないでいただきたいのは,「何でも弁護士をつけるべき」と当事務所ではお伝えしていない,ということです。
弁護士が「弁護士をつけなくても,自分でできますよ」と答えるはずないと思われる方もいるかもしれません。
確かに,費用をどこまでもかけられる,という方には,どのような案件でも,弁護士をつけた方が安心,安全でしょう。
しかし,当事務所では,弁護士が代理するメリットが少ないときには,費用はかかるけれどメリットは少ないことをご説明しています。
それはなぜでしょうか?
「私」という弁護士の知識・能力が必要な活動に集中した方が,弁護士,人間としての生き甲斐も感じられるし,時間当たりの報酬も多くいただきやすいからです。
弁護士をつけるメリットが少ないにもかかわらず,費用(報酬)を頂戴するため,つまり,弁護士自身が生活していくために,いかにも弁護士をつけた方が良い,と勧めるような余裕の無い弁護士ではありたくない,あってはならない,と思っています。
では,なぜ離婚訴訟では弁護士をつけるべきなのでしょうか。
訴訟は,裁判官が判決で勝敗を決める手続です。
離婚の訴訟では,離婚を認める・認めないは,どちらかに決まり,100か0かの勝負になります。
慰謝料は,完勝から完敗まで部分点もありうる判決になります。
判決によらずに和解で終わることもありますが,優勢な方が有利な和解を得ることができます。
訴訟は,言いたいことを言う場ではなく,勝つため,部分点を稼ぐため,優勢になるために言うべきことを裁判官に伝える場です。
だらだらといろいろなことが書いてある文書では,裁判官に伝わりません。的を絞って裁判官に伝えることが必要となってきます。
例えば,夫側が,「妻は料理をせずコンビニ弁当や買ってきたお総菜ばかりなど,全然家事をしなかった」という主張をしてきたとしましょう。
これに対して,「事実は違う。サラダや味噌汁を作っていた。お総菜を買ってきたこともあったが,3回に1回は家でコロッケを揚げていた。」という戦い方をするか,「夫が私の料理に文句ばかり言うから買ってくることにした。」という戦い方をするのか,「夫が不倫をした。その証拠として○○がある。」という戦い方をするのか,戦略があります。
離婚の訴訟には,夫婦関係における沢山の事情から,「何のため」に,「何を」取り出して「どのように」主張するのが有効なのかという判断が不可欠です。
そのためには離婚訴訟の知識・経験,が必要だということも,おわかりいただけるでしょうか。
過激な言い方になるかもしれませんが,弁護士は裁判所という戦場で戦うために日々,戦い方を磨いている職業です。
どの方向に,どの武器を使って,どんな方法で戦ったら良いのか,経験しながら最良の方法を積み重ねていきます。
訓練,経験を積んだ戦士と戦い方も知らない一般の方が戦えば,やはり,同等に戦うことができないのは明らかなのです・・・
訴訟(裁判)では,専門的な法律用語も使われますし,決められた証拠の出し方,主張の仕方など独特の手続きがあるのも事実です。
訴訟(裁判)は,話合いで解決する調停以上に,弁護士としての能力が必要とされ,弁護士が代理するメリットが多いのです。
離婚訴訟についてご依頼をいただけば,離婚訴訟について日々得ている知識,多く離婚訴訟を取り扱ってきた経験を生かして,弁護士が,勝つため,部分点を稼ぐため,優勢になるためのサービス(もっとも,これだけではありませんが)を提供いたします。
離婚訴訟はぜひ,多治見ききょう法律事務所にご依頼ください。
岐阜県東濃(多治見市,土岐市,瑞浪市,恵那市,中津川市)・中濃(可児市,美濃加茂市,加茂郡,御嵩町)地域の離婚・親権・養育費・認知・婚姻無効・離婚無効の問題で,弁護士をお探しなら,多治見ききょう法律事務所(弁護士木下貴子)にご相談,ご依頼ください。
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