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離婚調停で離婚したくない場合の対処法

修復に向かう夫婦

裁判所HPより詳しい離婚調停解説」番外編。

離婚したくないのに,夫(妻)に離婚調停を申し立てられてしまった方から,次のようなご質問があります。

  • 離婚調停で,離婚を拒否したら,裁判になりますか?
  • 離婚したくありません。離婚を回避する方法はありますか?
  • 離婚調停で離婚を回避したい側も,弁護士を依頼した方がいいのでしょうか?
  • 離婚を回避したい場合,早めに調停不成立にした方がいいのでしょうか?
  • 夫婦関係を修復するためには,どうしたらいいのでしょうか?

そこで,この記事では,連載の番外編として,離婚調停を申し立てられたけれど,離婚を回避したい場合,夫婦関係を修復したい場合の対処法を解説します。

離婚したくない場合に離婚調停でめざすもの

離婚調停では,申し立てた側の夫(妻)を「申立人」,申し立てられた側のあなたを「相手方」と呼びます。

離婚調停は,申立人と相手方の話し合いの手続きです。裁判所の調停委員が間に入って話合いを進めますが,あなたが離婚を拒否していれば,離婚は成立しません。
つまり,調停での離婚は「離婚しない」と言い続ければ,回避できることになります。

しかし,離婚調停を不成立で終わらせたとしても,申立人である夫(妻)が離婚を強く望んでいれば,次に,離婚裁判を起こしてくることが考えられます。

離婚調停での離婚を回避するだけでなく,離婚裁判を起こされる可能性を下げることもめざしたいのではないでしょうか。
また,夫婦関係を修復したいならば,調停手続の中で,修復の糸口を見つけたいところだと思います。

離婚回避対策の3つのポイント

私は,自分の知識・経験に基づき,離婚調停で離婚回避対策をする上で重要なポイントとして,次の3つのポイントがあると考えています。

  1. 申立人である夫(妻)の視点に立つこと
  2. 調停委員に納得・共感してもらえる言動をすること
  3. 裁判で離婚が認められるかどうか検討して,方針を決めること

離婚したくない方,離婚を回避した上で夫婦関係を修復したい方には,離婚調停で,この3つのポイントを意識して行動することをお勧めします。

以下に,3つのポイントを順に詳しく解説します。

ポイント1 申立人の視点に立つ

申立人は,「離婚したい」という気持ちで,離婚調停を申し立てています。
離婚を回避したいと思うのであれば,離婚の調停,裁判をやめてもらうよう,申立人の気持ちを変えなければなりません。
あなたには,申立人の気持ちが変わるきっかけとなる話をすることが必要です。

陥りがちな失敗をしない

調停委員に伝わらない

離婚したくない方が,離婚調停でやってしまいがちな行動は,現在の辛い気持ちを延々と伝えるというものです。

  • 申立人は不貞行為をしたあげく,家を出て行ったから,私はとても今つらい思いをしている
  • 幼い子供を抱えて,今離婚を認められたら,とても困る
  • 早く戻ってきてほしい
  • ……

というようなことです。

離婚したくない方は,本当に大変な状況にあり,辛い気持ちを抱えられていると思います。
離婚調停で,調停委員に,このような話をしたくなる気持ちも理解できます。

しかし,このような話は,申立人の気持ちを変えるという目的の実現には,つながりにくいのです。

申立人が離婚したい理由を聞く

あなた自身の気持ちよりも,まずは,離婚調停を申し立てた夫(妻)がなぜ離婚したいと思っているのか,「離婚したい理由を聞く」ということが大切です。

夫(妻)が離婚を決意した理由を知れば,自分のこれまでの言動で何が問題となっていたのかが分かります。
その問題点を解消するためのあなたの今後の行動目標を伝えること,つまり,今後,あなた自身がどのように注意するか,どのように言動を変えるのかを伝えることが,離婚回避の第一歩です。

夫(妻)は,これまでに積み重なった出来事があって,離婚を決意したのですから,夫(妻)に,すぐには信じてもらえないかもしれません。そうであったとしても,根気強く伝えるしかありません。

また,夫(妻)の視点で,修復を考えられるような気持ちになる話し方を意識して,伝えてください。

聞いても教えてもらえないとき

夫(妻)としては,これまで何度も言ってきた,離婚したい理由が分からないはずがない……と思っていることも多く,丁寧な説明をしてくれないかもしれません。
そのときには,あなたが知っている夫(妻)の性格,離婚調停前の言動,調停委員から伝え聞く情報などから,夫(妻)が離婚をしたい本当の理由を把握する必要が生じます。
離婚したい理由は1つだけではないかもしれません。
それでも,離婚したい理由を把握しなければ,対策を立てられません。

私の離婚相談対応経験から,男性・女性がどのような場合に離婚を決意するのか,そのパターンをブログに書いていますので,参考にしてください。
ブログ記事「男が離婚を決意する瞬間とは?」「女が離婚を決意する瞬間とは?

夫(妻)と目指す未来像を伝える

家族が幸せな未来

申立人である夫(妻)と婚姻関係を続けて目指したい未来像を伝えることも有効だと思います。

この場合も,独りよがりの想像と言われないよう,夫(妻)の視点に立ち,夫(妻)にも,その未来像であれば一緒に歩んでいきたいと思ってもらえるようなものを伝えるといいでしょう。
子供がいる場合には,子供をどんな道に進ませたいのか,そのためにどのように収入を確保し夫婦で協力して子育てをしていくのか,離婚しないことによってこそ達成できる未来,夫婦として希望の持てる未来を伝えることも有効でしょう。

ポイント2 調停委員に共感してもらえる言動をする

調停委員に共感してもらえている

離婚したくないときに調停委員に共感してもらうことの重要性

申立人である夫(妻)に気持ちを伝えるために

調停で,あなたが直接話をする相手は,申立人である夫(妻)本人ではなく,調停委員になります。そして,調停委員が,あなたの夫(妻)に話を伝えます。

このとき,調停委員は,あなたが話した内容のうち,何をどの範囲で申立人に伝えるのか取捨選択します。そのため,調停委員に,あなたの話す内容を納得してもらい,応援したいと思ってもらわなければ,あなたの話が夫(妻)に十分に伝わりません。

また,調停委員は,あなたの「離婚しない」という案を,夫(妻)に伝えるだけにすることも,夫(妻)に勧めることもできます。調停委員から夫(妻)に離婚を諦めてもらうよう働きかけてもらうには,調停委員に,あなたの話に共感してもらうことが必要になります。

離婚を勧められないようにするために

多くの場合,離婚が良いか,修復をめざすのが良いかに,正解はありません。

しかし,難しさで言えば,離婚するのは簡単で,修復するのは大変です。

そのためか,調停委員は,修復を目指すよりも,早く解決できそうな「離婚を目指す」方向に傾きがちであるように思います。
修復希望を伝えても,調停委員から「本当に修復したいなら,そのためにあなたは何をするの?」などときつく言われてしまい,離婚を勧められる話ばかりになってしまうこともあります。

そうならないようにするため,調停委員に,難しい修復をめざそうとするあなたに共感してもらうことが必要となります。

調停委員の共感を得るために話すべきこと

夫婦関係の修復を希望しているとき

あなたが,夫婦関係の修復を規模しているときには,調停委員の共感を得るため,次の事情を積極的に話していく必要があります。

  • 離婚しない方が正しいと思ってもらえるような理由・事情
  • 難しくても夫婦関係修復をめざす方が良いと思ってもらえるような理由・事情
  • 離婚になったらあまりに不憫であるといえる事情
さらに修復可能な理由も

あなたの夫婦は,夫(妻)が「離婚したい」と希望して調停を申し立てるまでに至っていますから,調停委員には,夫婦関係修復が難しいと思われています。
あなたが「やり直せるはず」「やり直せるかもしれない」と思うのであれば,その理由を分かりやすく伝えることも大切です。

修復までは希望していないとき

もし,あなたが夫婦関係を修復することは望んでおらず,「離婚の条件が納得できないから離婚したくない」,「自分も離婚はしたいと思っているけれど,現時点では経済的に苦しいからもう少し離婚を延期したい」「こんな離婚理由では離婚を認めたくない」というのであれば,あなたの事情をそのままに伝えても,調停委員の共感は得られにくいものです。修復する気もないのに,あなたの個人的な感情・事情で,離婚を拒否している「わがままな人」のように見られがちです。

積極的な夫婦関係修復を望まないときこそ,それでも,現時点での離婚は回避させてあげた方がいいと思ってもらえるような事情を伝えるよう意識しましょう。

離婚したくないという意志の固さも伝える

絶対に離婚したくないというあなたの意思の固さを伝える事も重要です。
調停委員は,調停を成立させるため,説得しやすい方を説得しようとしてしまいがちだからです。
そのため,あなたの意志が固く,説得が難しいと思ってもらうことに意味があります。

ポイント3 裁判で離婚が認められるかどうかの検討と方針決定

離婚の当事者訴訟

「離婚したい・離婚したくない」が対立して話が進まない状況になることがあります。

このような対立が続いて状況が変わる見込みのないときには,離婚調停は調停不成立で終了します。2〜3回で終了することが多いです。

離婚調停が不成立で終わった後,申立人の夫(妻)がすぐに離婚裁判を起こそうとするかどうかは,申立人である夫(妻)の判断です。夫(妻)は,その時点での気持ち(離婚意志の固さ),弁護士費用などの負担,離婚裁判で離婚が認められる可能性の程度で,判断するでしょう。
離婚調停終了時の夫(妻)離婚意志は,離婚調停前の夫(妻)の離婚意志そのままでなく,これまでお伝えしてきたような離婚調停中のあなたの言動にもより変化します。

もし,申立人が離婚裁判を起こす可能性も高そうと感じるのであれば,離婚裁判の結果予測をふまえた対策も必要となります。

離婚裁判で離婚が認められる可能性が高い場合

離婚裁判で離婚が認められる可能性が高いときは,注意が必要です。
離婚調停を不成立としても,夫(妻)が離婚の裁判を起こし,離婚を認める判決で終われば,離婚になります。調停で離婚するのも,裁判を経て離婚になるのも,離婚となること自体は同じですが,他の不利益が生じます。

夫(妻)の感情の悪化による不利益

離婚訴訟で感情的になっている

離婚裁判は,端的に言えば「戦い」です。
お互いに,自分の有利な点,良い点を主張し,相手の不利な点,悪い点を指摘し合い,自分の主張こそが正しいと裁判所に認めてもらうようにします。
あなたの弁護士は,そのような方向で書いた書面を裁判所に提出します。その内容は,あなたの良い点と夫(妻)の悪い点を強調し,あなたの悪い点は取り繕った上で短く,夫(妻)の良い点も短く書いたものになります。どうしても,自分の悪いことは棚に上げて,夫(妻)の悪いところを強調するようなものになります。
あなたの夫(妻)が,その書面を目にすると,憤慨し,悲しみ,ストレスを感じるという結果を生みます。夫(妻)側の弁護士が,裁判のときの書面はそういうものだから怒ってみても仕方がないと,夫(妻)本人に説明していても,こうした感情になるものです。
そして,裁判を経て離婚が成立したときには,夫(妻)のあなたに対する怒り,不信感が,調停のときよりも増大していることになります。
子供がいるときには,あなたが親権者となったとしても,養育費の支払いが滞りやすくなります。夫(妻)が親権者となったときには,面会交流が円滑になされない可能性が高まります。

あなたの精神的負担の不利益

あなたの夫(妻)側の弁護士が裁判所に提出する書面は,あなたの悪い点を強調し,夫(妻)の悪い点は取り繕われ,あなたの良い点・これまでの努力は省略・縮小されたものになります。程度の差はあれ,あなたが嫌な思いをし,ストレスを感じることは避けられません。
心を病んでしまう方もいらっしゃいます。

離婚条件の悪化の不利益

離婚調停の段階では,夫(妻)は,早めに解決できるのであればと,財産分与,養育費,慰謝料などの金銭的な離婚条件を譲るかもしれません。

裁判が始まり,また,終盤に近づくにつれて,夫(妻)が,条件を譲ってあなたの同意を取り付ける必要が少なくなります。
また,感情の悪化により厳しい態度を取りがちになります。

離婚調停の段階で離婚に応じた方が良い条件で離婚できることが多いものです。

結果を理解した上での方針決定

どこまで離婚回避をめざし続けるかの見極めを誤ると,結果としてより一層悪い状態になりうることを理解して,対応を決める必要があります。

離婚裁判で離婚が認められる可能性が低い場合

離婚が認められる可能性が低いときには,離婚裁判を避けるという判断をする人が多いのですが,それでも離婚裁判を起こす人もいます。あなたの夫(妻)の性格にもよりますので,性格をふまえて予測するしかありません。

裁判となっても,離婚が認められず,離婚を回避できる可能性が高いわけですが,裁判になれば,夫(妻)の感情の悪化,あなたの精神的負担は避けられません。
夫婦関係修復の余地は,ますます小さくなっていくでしょう。

また,すぐには離婚は認められないけれども,別居生活が長く続いた将来には離婚裁判での離婚が認められるという状況もあります。

「離婚したくない」と言っても,離婚を回避できれば良いと考えるのか,修復できなければ自分に意味がないのかなど,置かれた状況は様々です。
離婚裁判で離婚が認められる可能性が低く,離婚を回避できれば良く,裁判のストレスにも耐えられるのであれば,離婚調停でひたすら離婚回避を求め続ければいいのですが,希望がそうでない場合には,違った対応の方が良いこともあります。

正確な予測をするために

離婚調停が不成立になった後に裁判で離婚が認められるかどうかの判断には,実務経験と法的知識が必要です。
離婚調停が不成立になる前には,弁護士に相談した上で,離婚裁判の見通しを知って,方針を決定するのが良いと思います。

離婚回避・夫婦関係修復のための具体的対処法

離婚調停の回数〜早めに離婚調停を不成立にすることの適否

離婚回避を希望しているときに離婚調停を早めに不成立にした方が良いかどうかについては,弁護士によっても意見が分かれるところだと思います。また,ご本人の「気持ち」によっても違うと思います。

つらい手続きから解放されるメリット

離婚調停では離婚を拒否し続ければ,調停段階での離婚は回避できます。
離婚調停で,離婚したくないと伝えているのに,離婚を求められ続けるのがつらいというときには,つらい手続きから解放されるために,不成立にするという選択もあります。

気持ちを伝える機会を失うデメリット

しかし,その後,申立人である夫(妻)から離婚の裁判を起こされ,離婚に進んでいくことも考えられます。離婚裁判を回避するには,申立人である夫(妻)に,離婚裁判をしない方が良いと思ってもらうことが必要になります。
そのため,離婚調停をすぐに終了させて,申立人が離婚裁判(離婚訴訟)に踏み切るかどうかに任せるよりも,離婚調停の手続きの中で,時間をかけ,あなたの気持ちを伝えていく方が適切な場合が多いと思います。
特に,調停以外の場では話合いができないような状況のときには,調停を不成立にすると,気持ちを伝えられる方法をなくすことになってしまいます。その意味では,調停を不成立にせず,大切に使う意義があると思います。

離婚調停中の行動

離婚回避・修復の難しさ

裁判所外での離婚の話合いに留まらず,裁判所の手続きである離婚調停を申し立てるまでに至った方の離婚の意志は,固いのが通常です。
夫婦関係修復カウンセラーの方々にも実情を尋ねましたが,離婚調停を申し立てられた後の修復は経験がない,もしくは,ほとんどないと言われています。
難しい状況であるのは間違いなく,最善を尽くしても離婚を回避できないという結果に終わることは考えられます。

離婚回避・修復できた方の行動の特徴

しかし,私どもの事務所のご依頼者で,離婚調停を申し立てられたけれど離婚を回避できた方,修復方向で離婚調停を終えられた方もいらっしゃいます。
そうした方の言動を分析すると,調停委員に応援してもらうための「話し方」をしていると同時に,申立人である夫(妻)の気持ちを動かすための「話し方」「行動」をしていることが分かります。
行動としては,例えば,申立人である夫(妻)に手紙を書いたり,夫(妻)自身にはできず代わりにやってもらえると助かるようなことをしたり,夫(妻)が1人でできないようなことをを手伝ったりなど,夫(妻)が喜ぶことをしてあげることです。話の内容も,夫(妻)にとってメリットとなるような提案があります。

適切な行動であるか否かの見定め方

手紙の文面によっては,申立人である夫(妻)の感情を悪化させ,逆に離婚の決意を固めることになってしまうこともあります。また,調停以外の一切の接触を避けたいと思われていることもあります。申立人である夫(妻)が,望まない手紙,行動にはならないよう注意が必要です。
母であり,女性である私のところには,女性の気持ちが分かるだろうからという理由で,多くの男性のご相談者がご相談に来られています。男性自身はよく書けたと思っていても,異性の視点で見るとそうではないという経験をしており,異性がどのように感じるのかの判断は難しいものであると感じます。
可能であれば,異性の方に,どう感じるかを尋ねてみるのもいいでしょう。

夫婦関係を修復したいときに離婚調停で行う提案

申立人である夫(妻)がやり直せるか試してみても良いという気持ちになったとしても,既に別居している場合に,すぐに別居を解消して同居するという心境にはならないことも多いです。
当面別居しながら交流をし,別居を解消するように段階的に進めるようにすることも選択肢の1つとなります。

弁護士の活用

弁護士への相談〜夫婦関係を修復するための方法を弁護士に相談できるか

弁護士は,相談や依頼を通じて,夫婦関係が悪化した多くの男性・女性に接することにより,夫(妻)の気持ちを動かす話かどうか,感情を害しないような話であるかどうかを的確に判断ができる能力が身についてきます。
離婚調停では,裁判所を通じたやりとりをします。弁護士は,裁判所の手続き,調停委員の考え方についても知識・経験があります。
もっとも,全ての弁護士が,離婚を回避したい,夫婦関係を修復したい場合のアドバイスに関心を持っているわけではありません。
離婚を回避したい,夫婦関係を修復したいという相談にも親身に対応してくれる弁護士を見つけて相談してください。

弁護士への依頼〜離婚を回避したい側も弁護士を依頼すべきか

弁護士を依頼するかどうかは,メリット,デメリットを考えて検討するのがいいと思います。 弁護士を離婚調停で頼むべきかどうかについては,連載第5回「離婚調停を弁護士に頼むべきか?そのメリットと弁護士費用」にも詳しく記載していますので,参考にしてください。

離婚回避・修復希望のときの弁護士依頼の注意点

離婚調停で,離婚を回避したいとき,修復を希望するときの弁護士依頼は,離婚を希望しているとき,条件によっては離婚をしてもよいと思っているときの弁護士依頼と異なる注意点があります。
それは,弁護士に何をしてもらうか,弁護士に何を望むかの点です。
多くの弁護士は,離婚調停でも「準備書面」「主張書面」などの書面を作成することを仕事と考えています。ご依頼者も,自分では書けないような「立派な」書面を書いてくれることを弁護士に期待していることが多いです。
しかし,離婚を回避したい場合や夫婦関係を修復したい場合,あなたの代理人となった弁護士が作成した書面を申立人である夫(妻)が読むと,夫(妻)が戦闘態勢のように感じ,感情を悪化させることが少なくありません。私自身,ご依頼を受けた案件を通じて,修復を求められた夫(妻)が,相手方の弁護士が作成した書面を見て,ひどく憤慨したり,ストレスを感じている状況を見てきました。
また,修復を希望する気持ち,離婚を回避したい気持ちは,ご本人が話すからこそ,真実として伝わりやすくなります。弁護士が,いくら書面でそのような気持ちを書き表しても,形式的な文書になりがちで,ご本人の心からの思いと感じてもらうことは難しいものです。
ですから,離婚を回避したい場合,修復を希望する場合に,弁護士を依頼するのであれば,書面の弊害を理解し,弁護士依頼の他のメリットを期待して依頼をすることが必要でしょう。

弁護士依頼のメリット
離婚調停で弁護士に依頼して安心

弁護士に調停に同席してもらえば,疑問に思ったことをすぐに弁護士に質問することができます。これによって,調停委員や裁判所が求めていることが何なのかを正確に知り,その日・その場で適切な対応を取ることができます。
また,調停の途中から依頼を受けたとき,弁護士を依頼する前と後で調停委員の対応が全然違うと言われることもあります。弁護士が法律の専門家であるため,弁護士を依頼すると,調停委員が,あなたの言い分をすぐに否定するようなことをせず丁寧に応対してくれることがあります。
他には,法律知識に詳しくないがために,不利な条件にもかかわらず,調停委員に説得をされて合意してしまうという失敗を避けられること,口下手で意見を言わないことから説得しやすいと思われ,あなたの方を説得してしまおうと扱われる可能性を減らすことにもつながるでしょう。
もっとも,申立人である夫(妻)が弁護士を付けずに離婚調停を申し立てているときには,あなたが弁護士を依頼する自体を,夫(妻)が攻撃的に感じてしまうこともあります。そのような弊害を避けるため,弁護士に依頼をせず,弁護士に継続的に相談をしてアドバイスを受けながら,調停を進めるという選択もありえます。
当事務所の場合,弁護士を依頼,利用する方法として,弁護士が書面を作成し調停にも同行するプランの他,継続的な相談によりバックアップするプラン,書類の作成だけを依頼するプランを用意しています。

(弁護士 木下貴子)

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この記事を書いた弁護士

執筆者木下貴子

木下貴子

多治見ききょう法律事務所所長

岐阜県多治見市で初の女性弁護士となり18年目。
離婚事件を中心的に取り扱い,これまでに受けた離婚のご相談件数は900件を超えます。ご相談は,親身,気軽,自分で決めるをモットーに対応しています。
離婚・夫婦に関する講演の講師も務めています。
著書の「離婚調停は話し方で変わる」(ききょう出版)はAmazonランキング法律部門第1位を獲得しました。

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