交通事故証明書の入手方法

交通事故証明書の必要性・重要性

交通事故被害の損害賠償請求や，自賠責保険の被害者請求をするためには，交通事故証明書が必要です。
交通事故証明書には，交通事故発生の日時・場所，当事者の住所・氏名，自動車の登録番号，自賠責保険の保険会社・証明書番号などが記載されています。
弁護士がご依頼を受けて損害賠償の請求をするとき，交通事故発生の日時・場所の誤解の無いようにする必要があります（道路が１本違うと，交通規制が違います）。また，相手の住所・氏名を知らなかったり誤っていたりすれば，損害賠償請求の文書を送っても届きません。自動車の登録番号は，運転手以外に損害賠償請求のできる相手がいないかを調査する上で必要です。相手の自動車の自賠責保険の有無は，方針を決める上で必要な情報です。可能であれば，初回の法律相談の日に持ってきていただけると助かる資料の一つとなります。

交通事故証明書の発行機関

交通事故証明書は，自動車安全運転センターという機関が発行しています。
警察に届けられた交通事故については，その事故資料が自動車安全運転センターに情報提供されます。自動車安全運転センターは，その情報を基に，交通事故証明書を発行します。

交通事故証明書取得の手順

交通事故証明書の取得方法には，

郵便振替による方法
窓口で取得する方法
インターネットの方法

があります。

自分の任意保険を使うような交通事故ですと，保険会社が交通事故証明書を取得していますので，コピーをお願いすればコピーをもらえることが多いです。

郵便振替による方法

郵便振替の場合，交通事故証明書取得用の郵便振替の用紙が警察署に置いてありますので，最寄りの警察署でもらってきます。記入して，郵便局で申し込めば，郵送されてきます。

窓口で取得する方法

自動車安全運転センターの窓口へ行って取得することもできます。岐阜県内の事故で，既に自動車安全運転センター岐阜県事務所に警察から事故資料が届いている場合には，岐阜県事務所に行けば，その場で手数料を支払って交付してもらうことができます。岐阜県事務所は，岐阜県シンクタンク庁舎（ＯＫＢふれあい会館の隣の建物）の１階にあります。

インターネットによる方法

インターネットによる取得方法は，簡略化して説明するのが難しいので，自動車安全運転センターのＷＥＢページでご確認ください。

どの方法で取得するか

多治見ききょう法律事務所にご相談・ご依頼にいらっしゃる方は，事務所に近い多治見市，土岐市，可児市，瑞浪市の方が多いため，自動車安全運転センター岐阜県事務所に出向くのではなく，郵便振替で取得されるのが通常です。

交通事故証明書の証明力

交通事故証明書は，損害の程度，事故原因，過失の有無を証明するものではありません。警察官が過失大と判断した者が甲欄に記載されると言われていますが，そのような意味の証拠とはなりません。訴訟では，裁判官が逆の判断をすることがよくあります。
損害賠償請求訴訟をするとき，損害の程度，事故原因，過失については，交通事故証明書以外の証拠を用意することが必要になります。

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